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レポート

佐藤造船所プロジェクト

社業の新生に向けて-"諦めない"佐藤兄弟を支える、ハンズオンの専門家チーム

2012年06月21日

☆佐藤造船所プロジェクトのレポートのバックナンバーはこちらよりご覧ください。

佐藤造船所では、震災後2隻目の修理船舶「第十五 龍神丸」が4月末に修理を終えて、引き渡しを完了しました。

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その後、軽微な修理を2隻完了し、現在、5隻目の修理船舶「No.11こうほう」が、修理ドッグに入船していました。

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(写真右は、ドッグに入船した「No.11こうほう」の船底を掃除する、佐藤孝明さん)

震災後、応急処置ながら作業場の環境整備ができ、寄せられる修理の依頼に対応してきましたが、1年が経過した今も、修理ドッグは被災後残った1基のままです。しかも、このドッグも、震災時の津波の影響でレールが波打ってしまい、さらに、津波によりレールを支えていた海底がえぐられてしまったことから極めて不安定な状態で、佐藤文彦さん、孝明さんは、修理ドッグに船舶を引き上げる際には、時間をかけ、極めて慎重に対応しています。

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(残った修理ドッグの、陸上部分と海面の境。船舶の引き上げ時には、この付近に潜るときもあるという)

佐藤文彦さんも、「(修理)ドッグの新生は社業発展の生命線」と認識しており、東北共益投資基金では、日々の船舶修理作業の効率化を推進するべく、経営支援の一つとして、地元・宮城県出身の土木技術コンサルタントに参画いただき、ドッグ新生に向けたアドバイスをいただいています。

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(写真左:被災した6基の修理ドッグのうちの1基の今。被災後そのままの状態で残っている。写真右:敷地内に積まれていた、被災したドッグの枕木など)

現在の進捗、今後の見通しなどについて、土木技術コンサルタントの福地健治さん(有限会社コンサルタントK・代表取締役)にお話を伺うことができました。

「海岸線の護岸施設工事は、測量を終え、今後、地元住民の皆様への説明などが行われる予定となっています。宮城県は、1.7㍍の防潮堤をできるだけ早く設置するという方針です。ただ、当初の県の計画は、防潮堤を海岸線沿いに設置する、すなわち、佐藤造船所の工場に船舶を引き上げることができなくなってしまうというものでした。そのため、県と交渉し、ドッグ部分を迂回する形での(防潮堤の)設置を要望しました。また、大型車両の出入りは道路が狭くなることで困難となることから、出入口の設置箇所についても要望しています。(防潮堤の)設置場所や出入口についての要望は、県に受け入れられています。今後、ウインチ小屋に防潮堤がかかるため、小屋を壊して新設する必要があり、その移転の取扱いについて、協議が始まるものと思われます」

福地さんには、防潮堤や出入口の設置箇所、出入口の幅などに係わる宮城県との交渉についてアドバイスをいただいており、今後も、佐藤造船所の施設整備に際し、ご指導いただく予定です。

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東北共益投資基金では、佐藤造船所の社外取締役として理事の若林を派遣し、経営支援を行っています。その支援は、若林を中心に、福地さん、工場の被害状況の調査、改修の方法や費用の算出などをご指導いただいている建築設計士・中目修さん(株式会社 鷹 建築設計集団・代表)、事業計画の策定は中小企業診断士・鳥海卯さん、労務面は社会保険労務士・金田龍児さんなど、経験豊富なハンズオンの専門家を組成しています。いずれも、当基金の趣旨に賛同し、ご参画いただいている方々ばかりです。

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(佐藤文彦代表と打ち合わせする、理事・若林)

地域のインフラが大きな打撃を受けている中、復興には長い時間が必要となります。東北共益投資基金では、色々な方々のご協力をいただき、佐藤造船所を支えるハンズオンの専門家チームのような、地元の専門家との連携体制を構築し、地域新生に向けた案件支援を継続してまいります。

 

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