新しい地域経済を創造する 共益投資基金JAPAN

基金JAPAN facebookページ 東北共益投資基金 facebookページ
ホーム レポート 東北共益投資基金 佐藤造船所プロジェクト 佐藤文彦代表より、近況のご報告です。

レポート

佐藤造船所プロジェクト

佐藤文彦代表より、近況のご報告です。

2012年12月19日

☆佐藤造船所プロジェクトのレポートのバックナンバーはこちらよりご覧ください。

2012年も残りわずかとなりましたが、佐藤文彦代表に、近況のご報告と、2013年への想いをいただきました。

佐藤造船所の2012年は、新生に向けて一歩一歩、着実に歩みを進めた年だったようです。

 

 - 直近の受注状況について

・ 2012年7月~11月末・修理済船舶 : 23隻 (上架修理 : 18隻、出張修理 : 5隻)

・ 修理待ち船舶 : 16隻

・ 震災発生後通算・修理済船舶 : 37隻 (上架修理 : 25隻、出張修理 : 12隻)

・ 修理済及び修理待ち船舶の大きさ : 修理済船舶 : 1~19t、修理待ち船舶 : 5~10t

・ 漁船の種類 : カキ養殖船、底曳網船、小女子(こうなご)漁(りょう)船、定置網船、赤貝曳船、海苔養殖船、遊漁船 など

(東日本大震災による)津波(の影響)により横転していた第八 大成丸(旧 第二十一 宝徳丸)をはじめ、どの船もそれぞれに印象に残っています。この度の天災で共に生かされ、再び会えた事は、「本当に生きていてくれてありがとう」の想いと、また、こうしてお互いの顔を見ながら、船のメンテをさせて頂く事に心から感謝致しております。

これまで通り、これからも、与えられた現状の中で最善を尽くしていきます。お陰様で、お客様の笑顔に誇りと使命を頂いております。ありがとうございます。

resize0071.jpg

この写真は、上架作業中で、陸(おか)から船を誘導して船台に入れ込むところです。黄色の浮き球は、船と船台の位置を確認する為の物です。

resize0072.jpg

上架作業完了です。

第一 隼丸の船主:石森祐治(ゆうじ)さんです。(左側:若林理事、右側:有限会社コンサルタントK・代表取締役 福地健治さん)

私達、佐藤兄弟の高校のラグビー部の先輩でもあります。(兄:文彦の4年上です。)

凄まじいタックルをする伝説の先輩です。

震災後、電話にてお互いの無事は確認しておりましたが、こうして共に元気な顔を見られたことに 心から感謝致します。・・・必ず復興します。

平成3年5月に進水した新造船で、(この船以降は、新造船を手掛けてはおりません。)

既に21年の歳月が刻まれてきたのですね。

resize0073.jpg

修理作業、ほぼ完了です。(着水2日前です。)

resize0074.jpg

第一 隼丸、下架作業中、間もなく着水です。・・・最高の笑顔です。

今回、プロペラシャフトのグランドパッキン交換により、調整具合を確認するために鹿立(すだち)港まで、エンジニア(右側の方)が同行します。

resize0075.jpg

第一 隼丸、無事着水完了です。・・・ありがとうございます。

震災後は特に多くの修理待ちの船舶があるので、限られた設備をフル回転させ、上架修理を依頼された船舶をできるだけ早く引渡す事を基本に作業を進めておりますので、出張修理については、修理の依頼内容、期間等により、上架修理作業と調整しながらの修理を行ってきました。

特に今年は、昨年の震災直後で対応できなかった、毎年7~8月に休漁期間になる、19tの底引き船の修理を行いました。震災前は毎年この時期に当社に上架修理でメンテさせて頂いていた船がほとんどです。お客様には、こちらの状況を説明し、ご理解とご協力頂きながら、修理工事をさせて頂いておりました。現在は、出張修理の依頼はありません。(例年この時期は、ほとんどの船が稼働しておりますので、緊急の修理が求められる損傷がなければ、修理の依頼はあまりありません。)

 - グループ補助金の申請について

グループ補助金は、H24年度補助金(5次)より申請いたしましたが採択成らず。現在、6次に申し込み、今月中旬以降の結果を待っておりましたところ、12月14日付にて、本日(15日)認定の通知を頂きました。・・・これからです。

当所の主要な設備でもある、上下架設備の入替、及び建造修理工場の建替えに(充当することを)予定しております。

 - 防潮堤設置に向けて

これまで、幾度となく、若林理事(当社社外取締役)、コンサルタントK(代表取締役)福地様、各分野のエキスパートの皆様からのお力添えを頂きながら、社内検討を重ね、行政担当者(県・市)との交渉も含め、最善を尽くして参りました。その中で、昨年震災後、当初から予定しておりました海岸線の防潮堤(高さ2.7m)の線引きに付きましては、2か月程前に概ね決定致しました。しかしながら、当社が所在するこの地区が今年に入り、石巻市が検討している防災復興計画の中で、居住区制限を受ける危険区域に指定されるとの説明があり、住宅に関しては全ての家が高台移転等の対象になりました。

その後、何度か石巻市と地区住民との話合いを重ね、県が行う防潮堤の他に既存の道路の海側の路肩に添わせる形で高さ4mの防潮堤を設置することで、道路の内陸側の住宅に関しては、制限が外れ従来通り、住めることになりました。結果、防潮堤が二重になり、間に挟まれる住宅は強制的に高台移転等の措置を受ける事になりました。(石巻市全域の危険区域が12月1日付で施行されました。)

当社の敷地内の防潮堤の線引きは、海岸線を閉鎖する事無く、隣接する住宅の境界線を海側より内陸側に向い既存の道路の海側の路肩に繋ぎ、添わせる形で山付することになり、県と市の防潮堤を合わせた構造になります。防潮堤の高さが増すことにより、当然、裾(下部)の幅が広がり、当初よりも更に敷地の面積が海側に縮小することになります。

その様な現状の中で、早期の設備の復旧復興を推し進める為に、再三再四、社内検討を重ね、直近では先月末に行政担当者(県・市)それぞれと協議し、敷地の縮小に伴い、大幅に工場全体の生産設備等の機能が失われ、創業当初より上下架設備の設置に伴い、水面の占用許可申請を行い、許可を受けながら事業を継続して来た旨を認識していただき、限られた条件下の中、当社の理念に基づき、設備の復旧計画案を震災前と対比させて説明させて頂きました。是非とも前向きな検討して頂きながら、官民の枠組みを超え、早期の地域復興に向けて、共に協力し合える様にお願いしたころです。

現在、この地区の防潮堤工事は当初予定よりも半年以上遅れて、一部着工されております。今後、当社の工事区域が着工されるまでには、多くの課題を乗り越えながら進んで行くことに成ります。勿論、これまで通り、最善を尽くして参ります。

 - 2012年を振り返って、2013年への想い

本年は、年明け早々に一般財団法人東北共益投資基金様をはじめ、多くの皆様方より多大なお力添えを頂き、事業の早期復旧復興に向け、新たなる基盤を整える事ができましたこと、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。お陰様で、この現状ある環境下の中で、常に心身共に最善を尽くしてこれましたのも、多くの先人達を初め、皆様の温かい支えがあったからです。

私達は、単なる震災からの復旧復興ではなく、この天災で生かされた事に天命を感じ、この震災を契機に、これまでのあらゆる価値観を見直し、確認できた事を最大限活かすという観点に立ち、早急にこの事業の柱となる設備の復旧復興に全力を注ぎ、どんな現状を押し付けられようとも、決して揺らぐことのない場づくり、仲間づくりに繋げてゆき、多くの仲間と共に力を合わせ、これまで通り、理念の遂行に最善を尽くし、「あらゆる命を輝かせ一つと成す」。この真髄を誇りと使命をもって伝えていきます。

来年も、多くの皆様、私達にとっても本年以上に心身共に健康で充実した一年に成ります事を信じております。・・・想いは、必ず形になります。

今後共よろしくお願い致します。ありがとうございます。

ページトップへ