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【ニュース】連載コラム第9回-(社)沼津法人会・専務理事 溝渕俊次さん「東北への復興支援金のお届けに当たって」

2012年10月30日

東北への復興支援金のお届けに当たって

東日本大震災より早や1年半が経過したにもかかわらず、新聞・テレビ等のマスコミ報道は、今なおガレキ処理の住民反対運動や進まぬ復興事業を伝える苛立ちと焦燥感に絡められるものが大半を占めています。
大震災直後の報道では、未曾有の大震災に遭遇した被災地の住民のモラルの高さや頑張りと、支援するボランティア団体の活動に対して全世界から賞賛が寄せられました。しかしながら、福島原発事故に対する政府・東京電力の混迷した対応は、今日の日本社会の縮図を表していたともいえます。
このような状況下、私ども静岡県東部三市三町の5,300余の企業経営者団体である沼津法人会は、被災地企業に直接支援の活動をしようと行動したのが、「がんばろう日本!!」復興支援募金活動で、その趣旨は以下のようなものです。
 
1. 被災地への一般募金は赤十字等が行っていたことから、被災地企業再起支援、地場産業支援や新規事業立上げ支援としました。
2. 法人会員で経営者同士の連帯を図る意味で、支援の輪が見える形で拡がりをみせるよう、復興支援キャンペーングッズとして各種ステッカーを準備しました。
 
この活動は昨年5月の本会の通常総会で決議され、7月にスタートして今年9月まで実施し、会員はじめ一般の方々のご協力を得て、5,375,080円の募金が寄せられました。
支援金の寄付先決定には、一般財団法人東北共益投資基金代表理事の坂本忠弘氏より、被災地において重要な活動をしておられることから種々のアドバイスを賜りました。支援先は、本会の趣旨が被災地企業再起支援や新規事業立上げ支援ということ、また東北共益投資基金との連携の観点から、釜石市、石巻市となりました。復興支援金は指定寄付金制度を設けている釜石市とし、石巻市については、伝統ある地場産業を有する同市内雄勝町の硯石を使用した「ペン皿」を、法人会内外に広くPRすることとしました。
東日本大震災を契機に、南海トラフ三連動地震や富士山噴火等全国規模の大災害が予想されています。被災地釜石市を訪問したことで、大規模災害が発生したときは資金的支援も勿論重要なことですが、専門的知識、技能、スキルを有する人的支援や、地域住民の生活・経済基盤である被災地企業・地場産業の再起・復興支援が、いかに重要なことであるかを痛感しました。更には、被災地における行政・経済団体においてお金(復興支援金)を上手に生かせる人材、専門家の存在が必要不可欠であることにも同じ思いを抱きました。そのような状況の中、釜石市では財務省より志願されて同市に赴任した嶋田副市長の存在が大きく、かけがえのないキーパーソンとして現場の第一線で活躍されている姿が、印象的でした。
また、被災地には、全国には無名の優れた良品が数多く存在し、それらが流通せずに在庫として滞っていることに胸が痛くなりましたが、これは経営の現場を知る者にしか感じられない「痛み」と思います。
「地域の絆」は今回の大震災が教えてくれた大事な教訓ですが、私どもも、「企業経営者にとって“地域内の経営者同士”だけではなく、“地域間の経営者の連帯”」を、今回の法人会復興支援活動の中から学び取り、これを機に広く“連帯”を呼びかけていく必要性を大いに感じているところです。
一般財団法人東北共益投資基金は、新しい地域経済をリードする「再起・新規事業支援」活動に積極的に取り組み、地域固有の価値を発揮できるようなノウハウの提供や経営支援を展開しておられ、各地でアドバイザーを務める皆様にはこの場をお借りして深い敬意を表しますとともに、一層のご活躍を祈念いたす次第です。
 
(社)沼津法人会
専務理事 溝渕 俊次

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